VMware Workstation Pro に Ubuntu Desktop 24.04 LTS の仮想マシンを作成
概要
VMware Workstation Pro 17 に仮想マシンを作成し、ゲスト OS として Ubuntu Desktop をインストールした際の情報を残しておきます。
Ubuntu Linux
Linux カーネルは、Linus Benedict Torvalds (リーナス ベネディクト トーバルス) によって開発され、1991年に一般公開されています。
Linux カーネルをベースとして、OS に必要なソフトウェアを配布単位としてひとまとめにしたものが Linux ディストリビューションといえます。
Linux ディストリビューション毎にパッケージの管理の仕方やシステムの起動は異なります。
代表的なディストリビューションとして 3つの系列があげられます。
- Red Hat 系
- Debian 系
- Slackware 系
Ubuntu は この中で Debian 系の派生となります。
公式kサイトは以下になると思います。
https://jp.ubuntu.com/
さらに、公式な日本のローカルコミュニティ Ubuntu Japanese Team のサイトもあります。
https://www.ubuntulinux.jp/
以下 Ubuntu Japanese Team のサイトからの引用です。
Ubuntu とは
Ubuntu(ウブントゥ) とは、コミュニティ により開発されているオペレーティングシステムです。ラップトップ、デスクトップ、そしてサーバーに利用することができます。Ubuntuには、家庭・学校・職場で必要とされるワープロやメールソフトから、サーバーソフトウェアやプログラミングツールまで、あらゆるソフトウェアが含まれています。
Ubuntuは現在、そして将来に渡って無償で提供されます。ライセンス料を支払う必要はありません。Ubuntuをダウンロードすれば、友達や家族と、あるいは学校やビジネスに、完全に無料で利用できます。
私たちは、新しいデスクトップおよびサーバーを6ヶ月ごとにリリースすることを宣言しています。これにより、オープンソースの世界が提供する最新の優れたアプリケーションを常に利用できるようにしています。
Ubuntuは、セキュリティに配慮して設計されています。デスクトップおよびサーバーの無償セキュリティアップデートが、少なくとも9ヶ月間に渡って提供されます。長期サポート(LTS)版を利用すれば、5年間に渡りセキュリティアップデート提供されます。もちろん、LTS版を利用するために追加の費用は必要ありません。すべての人が無償という同じ条件で、私たちの精一杯の成果を利用することができます。Ubuntuを新しいバージョンにアップグレードする場合も、常に無償です。
Ubuntuのインストールイメージにはデスクトップ環境がひと通り含まれています。さらに、オンラインでソフトウェアを追加することができます。
グラフィカルインストーラにより、素早く簡単にインストールして使い始めることができます。標準的なインストールにかかる時間は10〜20分未満です。十分に高速な環境であれば、インストールが5分程度で終了することもあります。
一度システムをインストールすれば、インターネット、ドローイング、グラフィックス、そしてゲームといったアプリケーションがすぐに使えるようになります。
Ubuntuサーバーでは、ユーザーがセットアップしたものだけが動作し、それ以外はインストールされません。
「Ubuntu」の意味
Ubuntuは、アフリカの単語で「他者への思いやり」や「皆があっての私」といった意味を持ちます。LinuxディストリビューションであるUbuntuは、Ubuntuの精神をソフトウェアの世界に届けます。
https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu
Ubuntu Desktop のダウンロード
ここでは Ubuntu Desktop をインストールするため、まずは インストール用のイメージをダウンロードします。
公式サイトからダウンロード可能です。
https://jp.ubuntu.com/
上のほうの [ダウンロード] をクリックします。
Ubuntu Desktop 24.04 LTS の下の ダウンロードボタンをクリックします。
ISO ファイルのダウンロードが開始されるので完了するまで待ちます。
補足
Ubuntu Japanese Team による Ubuntu Desktop 日本語 Remix もあります。
仮想マシンを2つ作って、それぞれインストールしてみるのも面白いかもしれません。
https://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix
VMware Workstation Pro で仮想マシンを作成し、Ubuntu Desktop をインストールする。
次に、VMware Workstation Pro で仮想マシンを作成し、その仮想マシンに Ubuntu Desktop をインストールします。
VMware Workstation Pro 17 の [ホーム] タブ – [新規仮想マシンの作成] あるいは、[ファイル] メニュー – [新規仮想マシン] をクリックします。
新しい仮想マシンウィザードが表示されます。
ここでは標準ですすめます。
ゲスト OS のインストールの画面で、[インストーラ ディスク イメージファイル] のラジオボタンを選択して、[参照] ボタンから、先ほどダウンロードした Ubuntu Desktop の ISO ファイルを選択します。
簡易インストール情報として、Ubuntu のゲストOS内の一般ユーザの名前とパスワードを設定します。
(実際は、あとで Ubuntu Desktop インストール中にも聞かれるので、簡易インストールがうまく動いてないように見えますが、とりあえず入力して進めます。)
仮想マシン名を設定します。
仮想マシン名は VMware Workstation Pro の GUI 上の表示名などに関連します。
ディスク容量を適宜設定します。
準備完了の画面ではここまでの入力項目が表示されるので、確認して問題なければ完了をクリックします。
CPU やメモリのサイズを変更したい場合は、ハードウェアをカスタマイズ から可能です。
仮想マシン作成完了を待ちます。
[この仮想マシンを作成後にパワーオンする] のチェックをオンにしてあれば、仮想マシン作成後に自動的にパワーオンされます。
作成後自動でパワーオンしなければ、仮想マシンの電源を入れます。
左側の [ライブラリ] で仮想マシンを右クリックしてパワーオンをクリックするか、ライブラリで仮想マシンを選択後に、上部メニューの パワーオンボタンをクリックします。
サイド チャネルの緩和に関するダイアログが表示された場合は、OK で閉じます。
(サイド チャネルの緩和は、脆弱性とパフォーマンスに関係しますが、あとで設定方法は記載します。)
ISO ファイルからブートして Ubuntu Desktop のセットアップが開始されるのを待ちます。
今回は、簡易セットアップとして情報を入れていたにもかかわらず、入力が必要となりましたので、それぞれ入力しながら進めていきます。
試しにオフィス関連のソフトも確認しておこうと思いましたので、途中で 拡張選択 にしています。
インストール準備完了まで進めたたら、[インストール] をクリックします。
完了するまで操作は不要ですがしばらくかかります。(私が試した際は 15分くらい)
インストールが完了しました の画面になったら、[今すぐ再起動] をクリックします。
起動後、設定したユーザでログインします。
ようこそ画面が表示されるので、表示を確認しながら適宜選択して進めて完了です。
補足: サイドチャネルの緩和
サイド チャネルの緩和の有効化は、Spectre や Meltdown などの脆弱性の対応のために、設定可能な項目として用意されています。
https://knowledge.broadcom.com/external/article?legacyId=96976
デフォルトでは有効ですが、パフォーマンスへの影響もなくないので、リスクなどを確認の上、サイド チャネルの緩和無効化することは可能です。
仮想マシンの設定 – [オプション] タブ – [詳細] – [Hyper-V が有効なホストのサイド チャネルの緩和を無効にする]
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参考となれば幸いです。