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HP EliteBook 830 G5 (Windows 11 へのアップグレード)

2024年1月1日

概要

HP EliteBook 830 G5 + 第7世代インテル Core プロセッサ (Core i5-7200) 環境でWindows 11 にアップグレードする方法を記載しておきます。

背景

Windows 10 のサポートは 2025年10月14日 までとなっています。それ以降も利用する場合は OS のアップグレードなどを検討する必要があります。

ただし、Windows 11 を動かすためには要件を満たす必要があります。
Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する

HP EliteBook 830 G5 は、TPM 2.0 搭載で、UEFI ブートなのでその点は OK ですが、私の手元の PC は、Core i5-7200 のプロセッサでこの点は要件を満たしておりません。
(HP EliteBook 830 G5 としては 第8世代の インテル Core プロセッサを搭載しているモデルもあるので、そちらであれば問題なさそうです。)

要件を満たさない PC の場合は、デフォルトでは Windows 11 のアップグレードはできません。

しかしながら、このような環境に対して、ハードウェア要件のチェックをバイパスして Windows 11 のアップグレードを行う方法があります。

マイクロソフト社の情報

マイクロソフト社のドキュメントとして以下があります。

Windows 11 をインストールする方法

このドキュメント中に以下の記載があります。

警告: 

  • Windows 11 の最小システム要件 を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールすることは推奨されません。 これらの要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールすると、リスクを確認して理解 したこととみなされ、次のレジストリ キーの値を作成して、TPM 2.0 (少なくとも TPM 1.2 が必要) のチェック、CPU ファミリ、CPU モデルをバイパスできます。
  • レジストリ キー: HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup
    名前: AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU
    種類: REG_DWORD
    値: 1
  • レジストリ エディターなどを使用してレジストリを誤って変更すると、重大な問題が発生する場合があります。 これらの問題により、オペレーティング システムの再インストールが必要になる場合があります。 Microsoft では、このような問題の解決に関しては保証できません。 レジストリの変更は各自の責任で行ってください。
Windows 11 をインストールする方法

すなわち、非推奨ながらも上記のレジストリキーの設定を行うことで、要件を満たしていない CPU でも Windows 11 をインストール・アップグレードできることになります。

上記ドキュメントからもリンクされていますが、実施する前に以下のドキュメントをよく読み、リスクを確認・理解し許容する必要があります。
最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールする

Windows 11 の最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールすることは推奨されません。 不適格なハードウェアに Windows 11 をインストールする場合は、互換性の問題が発生するリスクを想定しておく必要があります。  

これらの互換性やその他の問題により、デバイスが正しく機能しない可能性があります。 これらのシステム要件を満たしていないデバイスは、セキュリティ更新プログラムを含む更新プログラムを受け取ることが保証されなくなります。  

最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールした場合、以下の免責事項が適用されます。

この PC は、Windows 11 を実行するための最小システム要件を満たしていません。これらの要件は、より信頼性が高く、より高品質のエクスペリエンスを保証するのに役立ちます。 この PC に Windows 11 をインストールすることはお勧めできません。互換性の問題が発生する可能性があります。 Windows 11 のインストールを続行すると、PC はサポートされなくなり、更新プログラムを受け取る資格がなくなります。 互換性の欠如による PC の損傷は、製造元の保証の対象外です。

最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールする

アップグレードすべきかどうか

要件を満たしているデバイスの場合は、必要に応じて都合の良いタイミングでアップグレードすればよいでしょう。

要件を満たしていないデバイスの場合は、Windows 11 へのアップグレードを急ぐ必要はないと考えられますが、
いざ Windows 10 を利用していてそのサポートが終了するとなったときに、未サポートの Windows 10 を使い続けるか上記のリスクを許容したうえで Windows 11 へアップグレードするか の選択肢が増えます。(どちらもサポートされないことには変わりませんが。)
もちろん買い替えも選択肢に入れるべきでしょう。その時のご自身の状況に合わせてご検討ください。

実行する前にバックアップを取得し、リカバリメディアを用意しておく

中古で購入すると Windows 10 だけインストールされた状態で引き渡され、リカバリ領域がない場合があるかもしれません。
そのような場合でも Windows 10 の回復ドライブの機能でリカバリ用の USB メモリを作成し、ユーザーデータは手動でバックアップしておくことで、アップグレード中やアップグレード後に何かあった場合に Windows 10 に戻せます。

リカバリメディアの作成については別ページに記載しました。

未サポートプロセッサ の PC でWindows 11 へのアップグレード

Windows 10 の [更新とセキュリティ] でのエラー と PC 正常性チェック アプリ

未サポートのデバイスの場合は、[設定] – [更新とセキュリティ] で確認しても、[この PC は現在、Windows 11 を実行するための最小システム要件を満たしていません] と表示され、Windows 11 へのアップグレードができません。

HP EliteBook 830 G5 - 設定 - Windows Update

また、この画面にある [PC 正常性チェックを受ける] の部分は、PC 正常性チェック アプリの使用方法 のページにリンクしており、このページから PC 正常性チェック アプリがダウンロードできます。

WindowsPCHealthCheckSetup.exe


ダウンロードしてインストールして確認すると、どこに問題があるか確認できます。
インストールはウィザードに従って行います。

手持ちの HP EliteBook 830 G5 では、プロセッサ (Core i5-7200) が要件を満たしていないことがわかります。

回避策の実施

ここで、Windows 11 をインストールする方法 に記載されている回避方法を実行します。

スタートボタンを右クリック – [ファイル名を指定して実行]、あるいは Windows キー + r を入力します。
ファイル名を指定して実行のダイアログで [regedit] あるいは [regedit.exe] と入力し [OK] とします。

ファイル名を指定して実行 - regedit

レジストリエディタが表示されるので、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup を開きます。

MoSetup のキーがない場合は、キーを作成します。(Setup を右クリックして、新規 – キー)

さらに、AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU のレジストリー値を DWARD(32ビット)値で作成します。(右側の何もないところを右クリックして新規 – DWARD(32ビット)値)

作成したレジストリキーのデータを1に変更します。(AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU をダブルクリック)

設定できたら、レジストリエディタを終了します。
OS の再起動は不要です。

Windows 11 の ISO ファイルの作成

レジストリを設定しても、Windows 10 の [更新とセキュリティ] やインストールアシスタント経由では、Windows 11 にアップグレードできません。
そのため、Windows 11 のインストールメディアを用意します。

Windows 11 をダウンロードする のページにある以下のどちらかをで用意します・

  • Windows 11 のインストールメディアを作成する
  • Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする
[Windows 11 をダウンロードする] のページ

どちらでも ISO ファイルは作成可能です。
[Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする] で行うとブラウザ上の操作のみで ISO ファイルが入手できるので、手間は少ないです。

参考までにそれぞれの方法についても記載しておきます。

[Windows 11 のインストールメディアを作成する] による ISO ファイル作成方法

[Windows 11 のインストールメディアを作成する] の下の [今すぐダウンロード] をクリックすると、Media Creation Tool がダウンロードできます。

MediaCreationTool_Win11_23H2.exe

これを実行し、ウィザードに従い ISO ファイルを形で進めると、ファイルが作成できます。

メディアは、ISO ファイルを選択します。

作成された ISO ファイルを後ほど使用する形です。

[Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする] による ISO ファイル作成方法

[Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする] の下の [ダウンロード] をクリックします。
[Windows 11 (multi edition ISO) – 日本語 – 確認と進めて、最後に 64-bit ダウンロードをクリックすると、ISO ファイルのダウンロードが始まります。
本稿執筆時点でだと Win11_23H2_Japanese_x64.iso というファイルがダウンロードできます。

Windows 11 へのアップグレード

ここでは、[Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする] で作成した ISO ファイルを使用した例です。サイズは異なりますが上記のどちらの ISO ファイルでもアップグレードできます。

Windows 11 のディスクイメージ (.ISO ファイル) をダブルクリックします。

[Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする]  で作成した ISO ファイル - Win11_23H2_Japanese_x64v2.iso


すると、自動的に ISO イメージファイルが DVD ドライブとしてマウントされますので、エクスプローラで開き、setup.exe を実行します。

Windows 11 の ISO ファイルをマウントした後、setup.exe を実行

Windows 11 のインストールウィザードが開始されるので、ウィザードに従って進めるとアップグレードできます。
更新プログラム、ドライバ、オプション機能は、あとから Windows Update などで行うでもよいかと思います。

この構成では、プロセッサが要件を満たしていなかったので、それに対する警告が表示され、進めるためには内容を確認して [承諾する] をクリックする必要があります。
参考: これが表示される理由 のリンク先

あとはしばらく待つだけです。

アップグレード後の情報です。デバイスマネージャでも不明なデバイスはありません。

これから入手を検討される方やすでにお持ちの方など参考になれば幸いです。

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