FlexiSpot 天板交換 + 鬼目ナット化
こんにちは、
作業環境の改善を行うため、デスクの天板を一回り大きくしましたが、その際以前から気になっていた鬼目ナットを行ってみましたので、
FlexiSpot の土台再利用&FlexiSpot純正天板における鬼目ナット化について情報残しておきます。
概要
これまで使っていたのは、FlexiSpot EC1 + FlexiSpot 純正の天板 100cm x 60cm です。
まだ 土台のほう(FlexiSpot EC1) は使えるので、天板だけ交換を実施しました。
その際、以前から気になっていた 鬼目ナット化も行ってみました。
あと、昇降ボタンは以前ねじ止めしていましたが、誤って押してしまうことがけっこうありましたので、マグネット化し自由に動かせるようにしました。
準備したもの
机の土台 (FlexiSpot EC1)
これは以前から利用しているものを再利用します。公式サイトを見るともう取り扱っていないようですが、2年前くらいに購入したものです。
当時、一番リーズナブルなモデルだったと思います。
FlexiSpot 自体は、手軽に机面を上下に動かせるので非常に便利です。ずっーと座ったままの仕事だと、同じ場所にかかっている負担が大きくなり、足・腰・背中・肩・首が痛くなってしまいます。高さを変えてスタンディングデスクとしても利用できると思います。
EC1 はすでに販売していないようですが、後継は EG1 になると思います。
この記事は EC1 を用いていますので、ご注意ください。
天板 (FlexiSpot 純正品、120cm 幅)
もともとは 100cm を使っていたのですが、少々手狭になったので、部屋のスペースを加味しつつ置けそうなサイズを考えて
結果として FlexiSpot 純正の メラミン化粧板 の 120cm 幅のものを購入しています。
サイズ : 120cm x 60cm x 2.5cm
重さ: 約 12kg
色は、マホガニー(Mahogany) です。目線を落とした時もまぶしくない木目調の赤褐色です。
▼ FlexiSpot 天板 120cm x 60cm x 2.5cm メラミン化粧板 マホガニー
電動ドリルドライバ
鬼目ナット加工にあたり、天板に 8mm 径くらいの穴を掘る必要がありますが、手で行うのは現実的ではないので電動ドリルドライバは必須です。
利用したのは マキタの電動ドリルドライバです。
Makita 製品は、バッテリーを共有できるものがあります。すでにバッテリーを持っていれば電動ドリルドライバ単体でよければ比較的安価で購入できます。
▼ マキタ makita DF033DZ [充電式ドライバドリル 本体のみ]
私は、すでにマキタの掃除機とバッテリーと充電器を持っているので本体のみで足りました。
バッテリーがなければ、バッテリーと充電器とハードケースがセットになったのもあります。
ドライバビットは以下を使っています。この作業で必要な六角穴付きボルトはすべて回せました。
▼ マキタ makita 互換 ドライバービット マグネット 磁気 磁石 六角軸 ビット トルクス 星型 プラス 六角 電動ドライバー ドリルドライバー (6.35mm 50mm 32本セット)(DRB3201)
鬼目ナットと六角穴付ボルト
FlexiSpot EC1 についてきていた天板固定用のネジは、説明書にはST4.2 と記載があります。
FlexiSpot EC1 のねじ穴には、ゴムのワッシャーとゴム軸が一体にあったものが最初からついていますが、これを外さずに通せるのは M4 か M5 のボルトとなります。
また、純正天板 (メラミン化粧板) の厚さは 2.5cm なので、埋め込む鬼目ナットは 半分くらいを目途にしたいと考えました。
ムラコシのサイトを見ると、これを満たせるのは、鬼目ナット Dタイプ(ツバあり) の M5 x 13mm でしたので、これを利用する形としました。
鬼目ナット® Dタイプ
https://murakoshishop.com/shopbrand/59064/
ボルトは、ゴムワッシャーと鉄板の厚みを加味すると、M5 x 16mm か M5 x 20mm がよさそうです。
両方購入して試しましたが、結果として M5 x 20mm で良い感じになりました。
▼ Murakoshi ムラコシ オニメD 【M5×13】
▼ トラスコ中山 TRUSCO B081-0516 [低頭六角穴付ボルト 黒染め全ネジ サイズM5X16 18本入]
▼ トラスコ中山 TRUSCO B081-0520 [低頭六角穴付ボルト 黒染め全ネジ サイズM5X20 16本入]
ドリルビット
鬼目ナットの下穴をあけるドリルビットです。
ムラコシの鬼目ナット D タイプ M5 の参考下穴径は、7.7mm から 8.0mm となっています。
最初から大きい穴をあけようとすると板が割れる可能性があるそうなので 3mm も用意しています。
マキタの電動ドリルドライバで使えるドリルビットで、比較的評価がよさそうなものとして以下が見つかりました。
試しに 7.5mm も含めて、8.0mm, 3.0mm を用意しました。
▼ スターエム 5B-075 先三角ショートビット 7.5mm
▼ スターエム 5B-080 先三角ショートビット 8mm
▼ スターエム 5B-030 先三角ショートビット 3mm
ドリルストッパー
念を入れて ドリルストッパーも用意してみました。
3mm のビットでは、そこまで深くまで攻め込まないので 8.0mm のみを用意しています。
▼ スターエム 5005080 [ドリルストッパー 8.0]
スチールプレート
以前から、天板を昇降させるボタンを誤って腹で押してしまうことが何度かあり、その都度オウフとなっていたので今回はそれを改善します。
いくつか情報を探すと、マグネットシート + スチールプレート での加工がよさそうなので以下を用意しています。
▼ スチールプレート 黒 44x34mm 20枚入
▼ コクヨ KOKUYO マク-S340 強力マグネット シート
実際の作業概要
天板の鬼目ナット加工とねじ止め
まずは開梱です。結構重いです。
段ボールはそのまま下に敷いて床の傷防止、衝撃・騒音防止として使います。
次に穴の確認です。
昔 EC1 と一緒に購入していた 100cm の FlexiSpot の天板と比べると、すでに開けられている穴が多いです。
以前に比べて FlexiSpot の土台が増えているので対応するために多くの穴があけられているのだと思います。
EC1 の左右プレートに使うのはサイドのプレート用に 8個 (緑色の矢印) です。
ビームに対応する穴は開いていないので(オレンジ色の部分に必要)、これはゼロから開ける必要がありました。
まずは、左右のプレート用の穴を鬼目ナット用に加工してみます。
3mm のショートビットに紙テープでマークします。位置は鬼目ナットの長さくらいを目安としています。
紙テープを目安に穴を掘ります。以下のような感じになりました。
次に、この穴を鬼目ナット用の下穴に拡張します。試しに 7.5mm でやってみました。
(ストッパーはきつめに締めてると 8mm ので止まりましたが、サイズに合ったのを使うの安全確実だと思います。)、長さはこれも鬼目ナットの長さを目安に調整します。
以下が開けた下穴です。
つば用の加工は特に行いませんでした。
深さが足りないと鬼目ナットが全部入らないので、ちゃんと穴の中の木くずは掃除したほうがよいです。それでも足りない分は少しずつ追加で掘る形となります。
これに鬼目ナットをねじ込みます。
手回しだと厳しかったので、電動ドリルドライバで実施します。
一番弱い締め付け位置にして電動ドリルドライバで行ったところすんなり入りました。
この天板の材質だと、7.5mm だと不可ではないですが、ちょっと苦しいといったところでしょうか。
サイドプレート用の 8個については、このまま 7.5mm で進めました。
もし、試される方は板の素材などをよく確認して、割れないように慎重に行っていただくのがよいかと思います。
後で記載しますが、8.0mm でも問題なさそうなので、推奨どおりの 8.0mm としておくのが無難だとは思います。
最初から開いていた穴を利用した8か所は鬼目ナットを入れ終えたので、一旦サイドプレートを六角穴付きボルトで固定します。
サイドプレートには、最初に記載したようにゴムのワッシャーとゴム軸が一体にあったものが最初からついています。
M5 の六角穴付きボルトだと、このゴム付きの状態でギリギリ入る感じです。
そのあとは、ビーム部分のねじ穴をあけるために一旦ビーム部分もつけます。
EC1 は、足とビームが分離できないのです。なのでこの 足&ビーム部分が結構な重量となります。
重いながらも天板に載せて、サイドプレートと連結させるための六角穴付きボルトを仮止めしました。
加工前の写真を撮ってなかったので、完了後の写真を流用しますが、以下の図の黄色矢印のところあたりで、横向きにねじが入り、サイドプレートと足&ビームを固定する形です。
仮止めしたことによって、ビームのねじ位置が確定できるので (オレンジ丸の部分)、もともとついていた 木ねじを半分くらいねじ込んでから抜きます。
そして 足&ビームを外して、鬼目ナット用に下穴を作成します。
この足&ビーム用の下穴については 8mm で用意してみました。
結果として 7.5㎜ とそこまで変わらない印象です。六角穴付きボルトで締めた後もしっかり固定されています。
完成したのが以下です。(先ほどと同じ画像…)
昇降ボタンのマグネット化
昇降ボタンについては、マグネットシートを使って使わないときは見えないところにが動かせるようにしました。
まず、マグネットシートを半分に切ります。
半分に切って、両面テープのシールをはがして、天板の裏側に貼り付けます。
昇降ボタン側にはスチールプレートを貼り付けます。2枚だとはみ出るので1枚にしました。
天板裏にマグネットで吸着!
思ったよりもスムーズに前後左右に滑らすことができます。
今のところ、マグネットシートやスチールプレートの剥がれもなく、ボタンが転落することはないです。
ねじ止め固定と比べた際のデメリットは、ボタンを押すときに、ボタン背面側に指を回して支えないと動いてしまって押せないということはあります。
しばらくこれで使ってみます。
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追記
ケーブルトレーもつけてみました。