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VMware Workstation Pro に AlmaLinux や Rocky Linux の仮想マシンを作成

概要

RHEL (Red Hat Enterprise Linux) 互換として、CentOS が多く利用されてきましたが、CentOS 8 でアップデートやリリースは終了しています。
CentOS のすべてのバージョンのサポートも 2024年6月30日で終了しました。
代わりの RHEL 互換 OS としては AlmaLinux や Rocky Linux が着目を集めているようです。

VMware Workstation Pro 上の仮想マシンに AlmaLinux や Rocky Linux を入れてみましたので情報残しておきます。

AlmaLinux と Rocky Linux

AlmaLinux や Rocky Linux は、CentOS の後継として注目されるLinuxディストリビューションです。

AlmaLinux

公式サイト
https://almalinux.org/ja

AlmaLinux OS は CentOS Linux の安定版リリース終了によって生じたギャップを埋めるために作られた、オープンソースでコミュニティ主導の Linux オペレーティングシステムです。AlmaLinux OS は RHEL® とバイナリ互換性があるエンタープライズ Linux ディストリビューションで、コミュニティによって主導・構築されています。

スタンドアロンで完全に無料な OS として、AlmaLinux OS は CloudLinux Inc. から年間 100 万ドルの活動資金を得ています。他の 25 以上のスポンサーからの援助も受けています。継続的な開発作業は、コミュニティのメンバーにより管理されています。

AlmaLinux OS 財団は、AlmaLinux OS コミュニティの利益のために作成された、米国歳入法 501(c)(6) に基づく非営利団体です。

https://almalinux.org/ja/

Rocky Linux

公式サイト
https://rockylinux.org/

Rocky Linux is an open-source enterprise operating system designed to be 100% bug-for-bug compatible with Red Hat Enterprise Linux®. It is under intensive development by the community.

https://rockylinux.org/

機械翻訳 : Rocky Linux は、Red Hat Enterprise Linux® と バグも含めて 100% 互換になるように設計されたオープンソースのエンタープライズオペレーティングシステムです。コミュニティによって集中的に開発されています。

AlmaLinux と Rocky Linux の比較

項目AlmaLinuxRocky Linux
開発元AlmaLinux OS FoundationRocky Enterprise Software Foundation (RESF)
名前の由来スペイン語などで「魂」を意味する「Alma」
(参照: https://almalinux.org/ja/ → よくある質問と回答)
設立者の共同創設者だったRocky McGaughに敬意を表す
(参照: https://rockylinux.org/ja-JP/about)
RHELとの互換性RHELと完全に1:1で互換を目指すことをやめ、ABI互換を目指す
(参照: https://almalinux.org/blog/future-of-almalinux)
RHELとバグまで含めた100%の互換性を保持
(参照: https://rockylinux.org/)
サポート期間(8.x)アクティブ:2024年5月1日まで
セキュリティ:2029年3月1日まで
それぞれのマイナーバージョンは、新しいバージョンがリリースされると終了する
(参照: https://wiki.almalinux.org/release-notes/)
アクティブ:2024年5月31日まで
セキュリティ:2029年5月31日まで
それぞれのマイナーバージョンは、新しいバージョンがリリースされると終了する
(参照: https://wiki.rockylinux.org/rocky/version/)
サポート期間(9.x)アクティブ:2027年5月31日まで
セキュリティ:2032年5月31日まで
それぞれのマイナーバージョンは、新しいバージョンがリリースされると終了する
(参照: https://wiki.almalinux.org/release-notes/)
アクティブ:2027年5月31日まで
セキュリティ:2032年5月31日まで
それぞれのマイナーバージョンは、新しいバージョンがリリースされると終了する
(参照: https://wiki.rockylinux.org/rocky/version/)

それぞれ 9.x バージョンのリリース日 (RHEL と比較)

リリースRHELAlmaLinuxRockyLinux
9.52024-11-12本稿更新時時点でまだ本稿更新時時点でまだ
9.42024-04-302024-05-062024-05-09
9.32023-11-072023-11-132023-11-20
9.22023-05-102023-05-102023-05-16
9.12022-11-152022-11-162022-11-26
92022-05-172022-05-262022-07-14

参照情報
https://access.redhat.com/ja/articles/16476
https://wiki.almalinux.org/release-notes
https://wiki.rockylinux.org/rocky/version

VMware Workstation Pro で仮想マシンを作成し、AlmaLinux と Rocky Linux をそれぞれをインストールする。

ダウンロード

それぞれのサイトからダウンロードできます。

AlmaLinux

公式サイトの右上のダウンロード からイメージをダウンロードできます。
ここでは AlmaLinux 9.4 の DVD ISO をダウンロードして使っています。

Rocky Linux

公式サイトの右上Download からイメージをダウンロードできます。
ここでは Rocky Linux 9.4 の DVD ISO をダウンロードして使っています。

仮想マシン作成

以下は、VMware WorkStation Pro 17 の新規仮想マシン作成のウィザードで、標準 のオプションで進めた例です。どちらの仮想マシンも同じように作成しています。仮想 CD/DVD ドライブにマウントさせる ISO イメージだけ異なります。
(試される場合は、必要に応じて カスタム のオプションで作成を進めたり、一度作成した後に ゲストOS インストール前に仮想ハードウェア構成を変えるなどもご検討ください。)

AlmaLinux の仮想マシン作成

Rocky Linux の仮想マシン作成

ゲスト OS として AlmaLinux と Rocky Linux をインストールする

仮想マシン作成後に、仮想マシンをパワーオンして それぞれの ゲスト OS をインストールした例です。
ここでは ISO イメージの破損がないことはチェック済みなので、メディアのテストは行わずに進めています。また、閉じた環境でインストールして画面を確認する程度なので、必要最低限の部分しか変更していません。セキュリティなどは考量していないので、試される場合は実際に利用される環境に合わせて設定してください。

▼ 設定箇所

  • 使っているのは英語配列のキーボードなので、英語キーボードを追加
  • インストール先は、一度開いて確認することが必須なので、開いたあと特に変更せずに完了
  • 閉じた環境で動かすだけなので、セキュリティポリシーは無効化
  • 一般ユーザ と root ユーザのパスワードの設定

実際に見比べると分かりますが、この段階だとは ほとんど違いがありません

Almalinux のインストールの様子

Rocky Linux のインストールの様子




AlmaLinux や Rokcy Linux を勉強する環境としても、仮想マシンで作成して試すのは非常に有用だと思います。

参考となれば幸いです。

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