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フリーソフトで SSD をクローンする方法 (Clonezilla と GParted その2/ 2024年10月)

概要

フリーソフトで SSD をクローンする方法 (Clonezilla と GParted その1) からの続きです。

GParted で回復パーティションをディスク末尾に移動し、Windows 上で C ドライブを拡張します。

仮想マシンでの操作例 その2 (物理マシンで行う前に練習した)

前の記事では、新しい SSD にクローンして、古い SSD を取り除くところまでは完了していました。

これ以降は、新しい SSD が内蔵されている前提で記載しています。
すべての作業が無事完了するまで、古い SSD は消さずにとっておいたほうがよいです。

GParted の用意

GParted の Download ページから、ISO イメージをダウンロードします。

今回は ISO イメージを直接 仮想マシンの仮想 CD/DVD ドライブにマウントします。

補足) 物理マシンの場合は、USB メモリからのブートとなると思いますので、Clonezilla で USB メモリを作成したのと同じように Rufus で、USB メモリに書き込みます。

GParted のイメージからブート

今回は 仮想 CD/DVD からのブート用に設定したので 仮想マシンのパワーメニューから [ファームウェアへのパワーオン] でパワーオンし、[EFI VMware Virtual SATA CDROM Drive] を選択して Enter するだけです。

物理マシンの場合は、用意した GParted の USB メモリをさしてからパワーオンして、BIOS/UEFI のブートメニューを表示させ USBメモリからブートさせます。

GPrated の起動と操作

しばらくすると GParted のブートローダ (GRUB) がで起動してきます。
一番上の [GParted Live (Default settings)] で起動します。

キーマップの設定画面が出ます。
日本語配列のキーボードを使っていても、この後配列依存で困ることはないと思いますので、そのまま Don’t touch keymap で進めてよいと思います。
気になるようであれば変更してください。

表示言語の設定では、日本語としておきます。15 を入力して Enter

次の画面では、デフォルトセッティングで GUI で起動させるので 0 を入力して Enter とします。

GParted の GUI が起動してきます。

今回は、回復パーティションが作業対象です (この例だと /dev/nvme0n1p4)
選択すると、上部の操作用のボタンがクリックできるようになります。
[リサイズ/移動] ボタンから、パーティションの移動の設定を行い、[適用] ボタンで実際に処理を開始する形です。実行前であれば [元に戻す] ボタンで戻せます。

回復パーティション (この例だと /dev/nvme0n1p4) を選択して、[リサイズ/移動] をクリックします。
リサイズ/移動 のダイアログが開きます。
上のほうのグリーンで囲まれた部分が、対象のパーティションで、これを一番右までドラッグアンドドロップします。

[リサイズ/移動] をクリックします。
警告は出ますが、確認して OK で進めます。

メイン画面で確認すると、末尾に 1.00MiB 分だけ未割り当てが残っています。
これは、リサイズ/移動 のダイアログの中で [Align to] を [MiB] のままで行ったために、MiB としておさまりのよいところに自動調整されたためです。

少しもったいない気がするので [元に戻す] ボタンで戻してから、[Align to] を変えてみます。
[Align to] を [なし] で移動みると、末尾の残りはなくなりました。

このまま、[適用] ボタンで進めてみたところ、エラーとなってしまいました。
この環境では Align to なし だとうまくいかないようです。

次は、[Align to] を [シリンダー数] にしてみます。
これも末尾に余りは発生しなかったので、そのまま [適用] したところ、エラーなく完了できました。

おそらく、Align to は MiB にしておくのが無難だと思いますが、ディスクや各パーティションのサイズによっては末尾に寄せきれないケースもでてくるようです。
シリンダー数を試してみるのもありだと思います。
(失敗してブートしなくなったら、またクローンし直しです。)

パーティションの移動が完了したので、メニューから Quit を選択して GParted を終了し、デスクトップにある Exit をダブルクリック – Shutdown で停止します。

Windows を起動して C ドライブを拡張

最後に Windows を起動して C ドライブを拡張します。

参考までに、この環境だと パーティション移動後に Windows を起動したら チェックディスクが動きました。
環境やタイミングによっては発生しないかもしれません。

Windows 起動後、ディスクの管理から C ドライブのすぐ後ろに未割り当て領域があることを確認します。
そのあと、Cドライブを右クリックして、[ボリュームの拡張] を行います。

無事 C ドライブは拡張できました。

あとは、回復パーティションが機能するかどうか、念のため確認します。
管理者権限でコマンドプロンプトを起動して以下を実行します。

diskpart
> list disk
> select disk 0
> list partition
> exit
reagentc /info

ディスクの管理の画面でも回復パーティションと認識されていましたが、diskpart でも一応確認してみました。
あと、Windows RE は Enable 、かつ場所は Partition 4 を指したままとなっています。

動きそうなので、詳細ブートオプションで再起動かけます。
コマンドプロンプトでそのまま操作する場合は、shutdown /r /o /t 0 を実行します。
GUI から行いたい場合は、Shift を押しながら 再起動をクリックします。

詳細ブートオプションで起動してきました。
トラブルシューティングの階層はたどれそうなので、回復パーティションは動いていると思います。

環境によっては回復パーティションが機能しなくなる可能性があるので、その場合は手動で再作成するか
ディスク上の回復パーティションはあきらめて、あらかじめ作成しておいた回復ディスクを 別途保存しておく形になる思います。

物理マシンで行う際の補足

物理マシンだと、最近はモニターの解像度が FHD や 4K 出るので、Clonezilla や Gparted の画面が崩れたり、文字が非常に小さくなってしまうことがありますが、
画面表示の問題のみで実際の処理は可能です。

文字は読みづらいですが、クローン元やクローン先のディスクの選択、移動対象のパーティションの選択は、間違わないように気を付けてください。

参考となれば幸いです。

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