2-2. Java 実行環境の用意
概要
Kotlin は Java バイトコードにコンパイルされ、Java仮想マシン(JVM) で動作するため、作成したプログラムを実行する際は Java の実行環境が必要となります。
後述する IDE (統合開発環境) を利用する場合は、Java の実行環境を自分で用意する必要はありません。
ここでは、コマンドラインコンパイラを利用するために、Java の実行環境を用意する方法を記載します。
OpenJDK
OpenJDK は、GNU General Public License, version 2, with the Classpath Exception のライセンスとなっています。
OpenJDK のダウンロードとインストール
- jdk.java.net にアクセスし, Ready for use: と記載されているリンクをクリックします。
本稿更新時点では、JDK 21 が最新です。
JDK 21 をクリックします。
- Windows / x64 の 右の zip をクリックし, ダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを右クリックし, すべて展開 をクリックします。
- 圧縮 (ZIP 形式) フォルダーの展開 ウィンドウが開きます。
- [ファイルを下のフォルダーに展開する] 欄に C:\ と入力し, 展開 ボタンをクリックします。
- C:\jdk-21.0.1 というフォルダーが展開されます。
- Windows の 環境変数設定 にて JAVA_HOME の環境変数を新規に追加します。
- [Windows] キー と [s] キーを同時に押します。
- 検索欄が開くので、[システム環境変数]と入力します。表示された [システム環境変数の編集] をクリックします。
- [詳細設定] タブ – [環境変数] をクリックします。
- 上側のユーザの環境変数の [新規] をクリックします。
- 以下を入力します。
変数名: JAVA_HOME
変数値: C:\jdk-21.0.1
- OK をクリックします。JAVA_HOME が追加されたことを確認します。
- さらに環境変数 Path に %JAVA_HOME%\bin を追加します。
- 上側 ユーザ環境変数の [Path] をダブルクリックします。
- [新規] をクリックして %JAVA_HOME%\bin と入力し、[OK] をクリックします。
- [環境変数] のダイアログ および [システムのプロパティ] のダイアログを それぞれ [OK] をクリックして閉じます。
- コマンドプロンプトを開き, java や javac コマンドが利用できることを確認します。
- [Windows] キー と [s] キーを同時に押し、検索欄で [コマンドプロンプト] あるいは [cmd]と入力します。
- 表示された [コマンドプロンプト] をクリックします。
- 以下を実行します。バージョンが表示されれば OK です。
java -version javac -version