概要
Anaconda は、データサイエンスや機械学習向けに広く使われている Python(および R 言語)のディストリビューションであり、Anaconda, Inc. によって提供されています。データ分析や科学技術計算のためのライブラリを豊富に含んでいます。
公式サイト
Anaconda の公式サイトは以下です。
https://www.anaconda.com/

ライセンス
Anaconda のライセンス体系は、2020年以降に大きく見直されています。
本稿更新時点で、4 つの主要ライセンスプラン (Free, Starter, Business, Enterprise) があります。
従業員数が 200 人を超える組織で Anaconda の製品を使用するには、Business ライセンスまたはEnterprise ライセンスが必要となっています。
Use of Anaconda’s Offerings at an organization of more than 200 employees requires a Business or Enterprise license. For more information, see our full Terms of Service, or read Frequently Asked Questions about our Terms of Service.
https://www.anaconda.com/pricing
公式サイト情報
Plans and Pricing
Anaconda Terms of Service FAQs
CPython との違い
CPython は Python の公式実装であり、標準的な Python の動作を提供します。一方、Anaconda は CPython をベースにしたディストリビューション であり、以下の点で違いがあります。
- 豊富なライブラリの同梱: NumPy、Pandas、Scikit-learn、Jupyter など、多くのライブラリが標準で含まれている。
- 仮想環境管理:
conda
コマンドを使って仮想環境を簡単に管理できる。 - パッケージ管理:
pip
ではなく、conda
によってパッケージを管理することができる。
Miniconda, conda との関連性
Anaconda に関連する技術として、Miniconda と conda があります。
- Miniconda: Anaconda の軽量版であり、最小限の Python 環境と
conda
パッケージマネージャーのみを含んでいます。必要なライブラリをconda
で後から追加することで、よりコンパクトな環境を構築できます。 - conda: Anaconda に含まれるパッケージ管理ツールであり、Python だけでなく、R などの他の言語のパッケージ管理にも対応しています。
pip
とは異なり、依存関係の解決を強力にサポートしている点が特徴です。
ダウンロードとインストール
ここでは、個人利用を想定しての方法を記載します。
1. 公式サイトにアクセスし、右上の [Free Download] をクリックします。

2. Cloud Notebook や Navigator, AI Assistant も利用する場合は登録が必要なので、表示された内容とリンク先を確認してから e-mail アドレスを入力して [Submit] をクリックします。
(登録は後からでも可能です。)
登録を行わずにダウンロードを進めるには [Skip registration] をクリックします。

以下では、[Skip registration] で進めます。
3. OS に合わせたインストーラをダウンロードします。
ここでは Windows 版をダウンロードします。

Miniconda もこのページからダウンロードできます。

4. ダウンロードした .exe を実行します。
ここではデフォルトのまま進めます。







ファイルのインストール後、Code with Anaconda Cloud に関して表示があるので適宜参照します。


Next をクリックしてセットアップを完了させます。

Getting start with Anaconda distribution のチェックを入れておくと以下のページが開きます。

Launch Anaconda Navigator のチェックを入れておくと Anaconda Navigator が起動します。

Anaconda で使用できるライブラリを使用したサンプルプログラム
Anaconda には matplotlib
や pandas
などの便利なライブラリが標準で含まれています。
以下は、Anaconda なら簡単に実行できるデータ可視化の例です。
import pandas as pd import matplotlib.pyplot as plt # サンプルデータ作成 data = { '日付': pd.date_range(start='2025-01-01', periods=10, freq='D'), '売上': [100, 150, 200, 250, 300, 350, 400, 450, 500, 550] } df = pd.DataFrame(data) # グラフを作成 df.plot(x='日付', y='売上', kind='line', marker='o', title='売上推移') plt.xlabel('日付') plt.ylabel('売上') plt.grid() plt.show()
これをコピーして C:\work\test.py として保存します。
Anaconda Navigator あるいは、スタートメニューから Anaconda Prompt を起動します。



起動した Anaconda Prompt 上で以下を実行します。
cd C:\work
python .\test.py

実行すると、別ウィンドウでグラフが表示されます。

念のため、使用された python.exe を確認しておきます。
where python.exe
anaconda3 の python.exe が使用されていることがわかります。

ほかにも利用方法はあると思いますが、まずは簡単なところまで。