2-3. コマンドラインコンパイラの用意
概要
ほかのプログラミング言語と同様に Kotlin も、テキストエディタで書いてコンパイラでコンパイルし実行できます。
テキストエディタは 例えば Windows のメモ帳でも可能です。
ファイルを作成した後、コマンドラインコンパイラ (kotlinc) を使ってコンパイルし、実行という流れとなります。
まずは、コマンドラインコンパイラを準備する方法を記載します。
ダウンロード
公式サイトから、コマンドライン用のコンパイラをダウンロードします。
https://kotlinlang.org/docs/command-line.html#install-the-compiler
本稿更新時点では、v1.9.22 です。
https://github.com/JetBrains/kotlin/releases/tag/v1.9.22
Kotlin-compiler-19.22.zip をクリックし、ダウンロードします。
(補足) 名前に -native と入っているものは native コンパイラなので間違わないようにしましょう。native コンパイラについては一旦割愛します。機会があれば別途記載と思います。
ダウンロード後、適当なフォルダに解凍・展開します。
以下、Windows 環境で C:\kotlinc に解凍・展開した例として記載します。
パスの設定
コマンドラインからパスを指定せずに実行する、あるいはコードエディタと連携されて実行する際に、コマンドラインコンパイラがおかれているフォルダパスを設定しておく必要があります。
設定方法
- [Windows] キー と [s] キーを同時に押します。
- 検索欄が開くので、[システム環境変数]と入力します。
- 表示された [システム環境変数の編集] をクリックします。
- [詳細設定] タブ – [環境変数] をクリックします。
- [システム環境変数] – [Path] をダブルクリックします。
- [新規] をクリックして C:\kotlinc\bin と入力し、[OK] をクリックします。
- [環境変数] のダイアログ および [システムのプロパティ] のダイアログを それぞれ [OK] をクリックして閉じます。
以上でパスの設定は完了です。
[Windows] キー と [s] キーを同時に押し、検索欄で [コマンドプロンプト] か [cmd]と入力します。
表示された [コマンドプロンプト] をクリックします。
開いたコマンドプロンプト内で、以下を入力しバージョンが表示されれば、設定はできています。
kotlinc -version
もし、以下が表示される場合は、Java 実行環境が用意されていないか、java.exe へのパスがうまく設定されていないか反映されてされていません。
コマンドプロンプトをすべて閉じて開きなおすか、念のため Windows OS の再起動してみてください。'java’ は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。