概要
これまで Stability Matrix で ComfyUI を利用する方法を何回か試してきましたが、Stability Matrix を使わない場合でも Windows 環境への ComfyUI の導入が非常に簡単になっていますので、そちらも試してみました。
ComfyUI
公式サイト
https://www.comfy.org
Github
https://github.com/comfyanonymous/ComfyUI
ComfyUI は、各種生成AIモデルを「ノード」と呼ばれる部品でつなぎ、画像生成の流れを可視化して操作できるツールです。
例えば、以下のような工程をノードとして組み合わせ、柔軟な生成手順を構築できます。
- モデル読み込み
- テキストエンコード
- ノイズ付与
- サンプリング
- 画像生成
…
ローカル環境では Windows / Linux / macOS の各 OS に対応しています。
ComfyUI Windows 版
Windows 向けには、以下の方法で ComfyUI を利用できます。
- Python 実行環境を用意した上で手動インストール
→ NVIDIA GPU 以外にも AMD GPU や Intel GPU 向けにもセットアップ可。 - インストーラ版
→ NVIDIA GPU および CPU のみの環境向け - ポータブル版
→ .7z の圧縮ファイルを解凍するだけで利用可能。
NVIDIA GPU および CPU のみの環境向け。(AMD GPU 向けは Experimental 公開)
以前は Python 実行環境を手動で整えたうえでインストールする必要がありましたが、現在はインストーラ版やポータブル版が用意されており、導入がかなり簡単になっています。
手動インストール
今回は手動でのインストール方法は割愛します。
詳細は ComfyUI の Github をご参照ください。
インストーラ版
インストーラによる環境の準備は非常に簡単です。
- 公式サイトからインストーラをダウンロードして実行するだけ
- Python 実行環境の事前準備は不要
- Git for Windows が未インストールの場合は、インストールが必要
(1) ComfyUI のインストーラをダウンロードする
https://www.comfy.org
→ Download ComfyUI をクリック
https://www.comfy.org/download
→ Download for Windows をクリック


(2) ダウンロードした ComfyUI Setup X.X.X – x64.exe を実行する
本稿更新時点では ComfyUI Setup 0.5.5 – x64.exe でした。



インストール後に ComfyUI を起動した際に、Git が見つからないとダイアログが表示されます。

Git がインストールされていなければ、git ページからダウンロードしてインストールします。
Git の詳細がわからない、こだわりがないのであれば、デフォルトのまま次へで進める形で OK です。
参考) Git のダウンロードとインストール


















(3) Git インストール後に ComfyUI を起動しなおしてセットアップを進めます。






(4) セットアップ完了後 ComfyUI を起動すると、アプリ内でブラウザが動作してUI が操作できる形です。
ComfyUI Manager も自動的にインストールされます。


ポータブル版
圧縮ファイルをダウンロードし解凍するだけで利用可能です。
Python 実行環境の準備も不要です。
(1) github にあるリンクからポータブル版をダウンロードする
https://github.com/comfyanonymous/ComfyUI
→ Windows Portable
→ Direct link to download

(2) ダウンロードした ComfyUI_windows_portable_nvidia.7z を任意のフォルダに解凍します。
(3) bat ファイルをダブルクリックして起動します。
- run_nvidia_gpu.bat : NVIDIA GPU 環境用
- run_nvidia_gpu_fast_fp16_accumulation.bat : run_nvidia_gpu.bat の 起動時のオプションに –fast fp16_accumulation を追加したもの
- run_cpu.bat : CPU のみの環境用
アップデート方法
ポータブル版でもアップデート可能です。update フォルダー内にある bat を実行します。
- update_comfyui.bat
- update_comfyui_and_python_dependencies.bat
初回は、後者を実行してすべて最新にしてしまうのもよいと思います。

参考となれば幸いです。
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